犬に考えさせる。の大切さをお伝えしています

最近は早くに先に自由を教えてしまっている飼い主さんが多く、どうしても閉じ込めないといけなくなったり、繋がれた時やバリケンに入っている時に大人しく出来ない子が多くなっています。

当スクールでは先に自由を教える前に犬に考えさせるトレーニングをして頂いています。拘束されても暴れない、どこでもリラックスする事ができる、自由ではない事をストレスと感じない様にを最初に教えていきます。

先に我慢しないといけない事もあるという事を教えたり、繋がれても暴れることなく寝ることを教えたり、バリケンやサークルを大好きにさせて、それから自由を教えていくと、とても生活しやすく急に閉じ込めないといけなくなった時も、素直に大人しく犬もストレスを感じることなく過ごすことが出来ます。

逆に先に自由で思い通りになることを知ってしまっている犬を急に閉じ込めたり、抑えて何か治療や検査をしないといけなくなったときに大暴れしてしまったり、思い通りにならないと分かると吠え続けたり、噛みついてきたなどで来られる方も増えてきています。

まずは新しく家族にお迎えになった日から、お腹を出して抱っこをする練習や早くから首輪とリードに慣らす練習をお薦めします。サークルから出すのは狭い範囲から始めてもらい、コントロールが出来るようになってきたら広げていく。

そして必ずお部屋に放す時は首輪とリードを付けたまま放し、すぐに何か悪い事をした時はリードで常にコントロールできる状態で放してあげることも大切です。誰もいなくなる時は首輪とリードはどこかに引っかかると危ないので外してサークルの中に入れてあげてください。そしてサークルを叱り部屋には決してしないでください。

コントロールの練習をしながら家の中でも繋ぐ練習や手入れなど少しずつ練習して頂けると、お散歩に出れる頃にはリードにも慣れ、リードでコントロールされる事にも慣れていれば、引っ張りや嫌がることも少ないと思います。

そして子犬でも、とても力が強く、力で犬に勝つことは難しい事です・・・。環境コントロールや接し方のメリハリで人の方がコントロールする側なんだという事を自然に教えてあげると問題も起きにくく、お互いがリラックスして過ごすことが出来ると思います。

最後に一番、大切な事は犬に仕事をさせない事。人の後をついて回ったり、サークルの中から人を見て観察をさせてしまったり、自由な範囲が多すぎてパトロールをさせてしまうと、家の中でもずっとアンテナをはり、意識をしてグッスリと寝れていない子が増えています。あまり広い範囲を自由にしない事、かまい過ぎない事、そしてたまにはサークルに入れて目隠しなどをして周りや人を意識させず、しっかりと寝かせてあげる時間をつくる事が大事になってきます。

ある程度、関係性もよくなってきて問題もなく人の動きなどを全く気にしない子は夜、一緒に寝ても良いかと思いますが、人の寝返りで起きたり、意識をしてしまっているのであれば犬だけで、ゆっくりと寝れる環境を飼い主さんがつくってあげることが、逆にストレスを溜めない事になります。人と犬との距離感を間違えず、良い距離感をつくってあげて、お互いが快適に落ち着いている時間、遊ぶ時は思い切り楽しく遊ぶ時間、そういうメリハリのある時間がとても大切になってきます。